2008年07月02日

淀の川瀬

 ♪ 淀の川瀬のナー 景色をここに 引いて上る 
     ヤンレ 三十石船清き流れを 汲む水車 
      めぐる間毎に 皆々目覚め
     さえた盃おさえて すけりゃ 酔うて伏見へ 
       くだ巻き綱よ こうした所が千両松 
       ヨイー ヨーイ ヨイー ヨーイ  ヨイヨイー ヨー



  [解説]
  大阪の八軒家から京都伏見まで 淀川を水路として運航されていた
  三十石船が主題で 伏見近くまで来た船中で のんびり酒を
  酌み交わす客と周囲の景色を 織り交ぜた江戸の昔を
  変化のある曲調で唄っている。
  上方で唄われていたものが 嘉永[1848〜1854]の頃、
  江戸で流行した。
posted by 美きえ at 09:32| 東京 ??| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月16日

竹になりたや

  ♪ 竹になりたや しちく竹 元は尺八 中は笛 
      末は そもじの筆の軸 思い参らせ 候かしく
        それそれ そうじゃいな
        
posted by 美きえ at 12:00| 東京 ?J| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月03日

薄墨

  ♪ 薄墨に 書く玉章(たまずさ)の 思いして
      雁鳴き渡る宵闇に 月影ならで 主さんに
     焦がれて愚痴な畳算 思い回して ままならぬ
       早く苦界を そろかしく



   [解説]
   しっとりとした曲調で 治伊坊が 苦界に沈む女性の
   愛しい男に寄せる想いを 手紙の文に仕立て上げた。

  玉章:(たまずさ)手紙
  愚痴: 言っても仕方がない事を言って嘆く
  畳算: 煙管(キセル)を畳に落とし落とした所から
      畳の編み目を縁まで数え 丁・半で吉凶・待ち人を占う
posted by 美きえ at 10:05| 東京 ?J| Comment(5) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月20日

角力甚句(すもう)

  ♪ サア 芝で神明 湯島で杉の森
     ここは両国 晴れの場所
      *アゝ ドスコイ ドスコイ*

  ♪ サア 櫓太鼓に ふと目を覚まし
     今日はどの手で 投げてやろう
      *くり返し*

  ♪ サア 西に富士ヶ嶺 東に筑波
     中を流るる 隅田川
      *くり返し*

  ♪ サア お角力さんには どこがようて惚れた
     稽古帰りの 乱れ髪
      *くり返し*
  
  ♪ 角力にゃ 負けても ケガさえ なけりゃ
     晩にゃ 私が 負けてやろ
      *くり返し*


     
posted by 美きえ at 10:09| 東京 ?J| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月07日

<宇治茶>

 ♪ 宇治は茶どころ さまざまに 中に噂の大吉山と 
     人の気に合う 水に合う
    色も香もある 濡れた同志 粋な浮世に 野暮らしい
      こちゃ こちゃ こちゃ 濃茶の仲じゃもの

      
posted by 美きえ at 14:03| 東京 ????| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月21日

<花は上野>

 ♪ 花は上野か 染井のつつじ 
    今日か明日か(飛鳥)と 日暮らしの
     君に王子の狐 穴から いろはの女郎衆に招かれて 
    うーつらうつらと 抱いて根岸の 身代り地蔵を横に見て 
     吉原五丁廻れば 引け四つ過ぎには 
      間夫の客 あがりゃんせ

       
posted by 美きえ at 09:28| 東京 ????| Comment(4) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月05日

<春風がそよそよと>

 ♪ 春風がそよそよと 福は内へと この宿へ 
     鬼は外へと 梅が香 そよる
    雨か 雪か ままよ ままよ 
      今夜も明日の晩も 居続けしょ 生姜酒

 ♪ 逢いたさに来てみれば 酔うてそのまま寝てしまい 
     後は泣くやら 焦れるやら 
    愚痴を並べて ままよ ままよ 
      今夜も明日の晩も居続けしょ 茶碗酒

 ♪ 山谷の小舟 着いた着いた オオ着いた 
     待乳山風 手拭いで しのぐ
    雨か霙か ままよままよ 
      今夜も明日の晩も 居続けしょ たまご酒





   【解説】
  明治中期の作である

  庭の梅の香の匂ってくる部屋に、遊女と客が 今降ってきたのは
  雨か雪か 「それなら居続けするだけさ」と 盃を傾ける風景を
  唄ったもの。


  春風が吹くと ”福”とをかけ お庭と”鬼”は外とをかけた
  あそび唄で「玉子酒」は 酒と鶏卵と砂糖とを加え かき混ぜて
  温めたもので 補精強腎の薬で 遊里の情景描写にはよく使われている。
posted by 美きえ at 11:29| 東京 ????| Comment(8) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月23日

<猫じゃ猫じゃ>

  ♪ 猫じゃ猫じゃと おっしゃいますが 
     猫が 猫が下駄履いて絞りの浴衣で来るものか 
   *オッチョコチョイノチョイ オッチョコチョイノチョイ*

  ♪ 蝶々蜻蛉や きりぎりす 
     山で 山でさえずるのは 松虫 鈴虫 くつわ虫
   *くり返し*

  ♪ 竹に雀は仲良いけれど 切れりゃ 
     切れりゃ仇の 切れりゃ仇の 餌差し竿
   *くり返し*

  ♪ 下戸じゃ下戸じゃと おっしゃいますが 
     下戸が 一升樽かついで前後もわからず 飲むものか 
   *くり返し*

  

   【解説】
   文政11年頃江戸で流行した唄で 明治初年に替え歌が
   沢山出来、また 座敷唄としてよく唄われた。
posted by 美きえ at 14:55| 東京 ??| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月06日

<梅が枝の手水鉢>

 ♪ 梅が枝の手水鉢 叩いてお金が出るならば 
    もしも お金が出た時は
     その時ゃ 身請けを そうれ 頼む

 ♪ 青柳の風の糸 結んで縁(えにし)に なるならば 
    もしも 縁になるならば
     桜の色香を そうれ 頼む

 ♪ この頃の株屋さん 当たって儲けになるならば 
    もしも儲けになるならば
     その時ゃ 芸者衆を そうれ 頼む
 

  【解説】
   別名は 曲の最後の文句から「そうれ頼む」とも。
   また 梅が枝節とも。
   寄席の高座で唄い出されたのが始まりで 節は
   「かんかんのう」の流れを汲んでいる
posted by 美きえ at 20:03| 東京 ????| Comment(8) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月26日

<春はうれしや>

 ♪ 春はうれしや 二人揃うて花見の酒 庭の桜に朧月
    それを邪魔する雨と風 チョイト 散らして また咲かす

 ♪ 夏はうれしや 二人揃うて鳴海の浴衣 団扇片手に 橋の上
    雲が悋気して 月隠す チョイト 蛍が身を焦がす

 ♪ 秋はうれしや 二人並んで月見の窓 色々話を 菊の花
    しかとわからぬ 主の胸 チョイト 私の気を 紅葉

 ♪ 冬はうれしや 二人揃うて雪見の酒 苦労知らずの銀世界
    話も積もれば 雪も積む チョイト 解けます置き炬燵



  悋気   :嫉妬・やきもち
  朧月   :かすんだ春の月
  鳴海の浴衣:愛知県、鳴海の隣の有松で作られる木綿の絞り
posted by 美きえ at 09:25| 東京 ????| Comment(8) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする