2009年07月01日

河太郎・・・

  ♪ ススキ担いで 河太郎 カボチャ畑を ブラブラと 
     酒か団子か 良い機嫌 用水掘りの 薄泥を 
      誘う雨気の 小夜更けて 月に遠音の村囃子




  【解説】
   小唄の前半は、仲秋の月見と洒落た河太郎が陸に上がって
   すすきをかついで南瓜畑をぶらつく所である。
   「用水堀も薄どろを・・・・」は 側を流れる用水堀の音が
   芝居で幽霊の出るときに使う「薄ドロの音」(太鼓だけが
   かすめて打ち続ける囃子の一種)に似て 雨気を誘う南瓜畑の
   中で 折から 秋の収穫を終わった後のお祭りの村囃子の遠音に
   合わせて 河太郎が奇妙な格好で踊り始める所である。
   
   雨気:雨がふりそうな気配
posted by 美きえ at 09:46| 東京 霧| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月15日

晴れて雲間・・・

 ♪ 晴れて雲間に アレ 月の影 差し込む 腕に入れぼくろ
    もやい枕の 蚊帳の内 いつか願いも
     オヤ もし 雷さんの引き合わせ




  【解説】
  入れぼくろ : 刺青のようなもので 恋人の名を入れる
  もやい枕  : 二人で一つの枕をする

posted by 美きえ at 08:24| 東京 霧| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月01日

五月雨

 ♪ 五月雨に 池の真菰(まこも)に 水増して 
    いずれが 菖蒲(あやめ)かきつばた 
     さだかに それと吉原へ ほど遠からぬ水神の
    離れ座敷の 夕映えに チョット 見交わす 富士つくば




 【解説】
 真菰 : 水辺に生息する イネ科の多年草で葉は編んでむしろを作る
posted by 美きえ at 09:22| 東京 曇り| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月15日

すててこ

 ♪ 向こう横丁のお稲荷さんへ 一銭あげて ざっと拝んで 
    おせんの茶屋へ 腰を掛けたら 渋茶を出した 渋茶よくよく
     横目で見たらば 米の団子か 土の団子か お団子団子で
    そんなこっちゃなかなか 真打にゃなれない
     あんよを叩いてせっせとおやりよ テテコテコテコテコ

 ♪ さても酒席の大一座 小粋な男子の振りごとや
    端唄に大津絵 字余り都々逸 甚句にかっぽれ 賑やかで
     芸者に浮かれて 皆さまご愉快 お酌のステテコ 
    太鼓を叩いて 三味線枕で ゴロニャンゴロニャン
     あんよを叩いてせっせとおやりよ ステテコテコテコテコ




 【解説】
  
  谷中の笠森稲荷の茶屋で働くおせんさんが唄に唄われています。
  おせんさんは錦絵という浮世絵の新ジャンルを開拓した鈴木春信に
  描かれたという事もあり、「明和の三美人」の一人といわれ 
  今で言う アイドル的な存在でした。 
  ほかに おせんさんは小唄の ♪笠森おせん♪という曲にも
  唄われています。

  また、笠森稲荷に願をかけるときは、まず土の団子を供える
  慣しだったので土と米と両方の団子を売っていたそうです。

  ステテコとはお座敷芸で、吉原の幇間などが踊ったものだが、
  三遊亭円遊が寄席で踊り出してから人気が出た。
  曲名は、踊るときに半股引をむき出しにして踊るところから
  つけられたというが 端唄の方では『向こう横町のお稲荷さん』
  ともいう。
posted by 美きえ at 08:50| 東京 晴れ| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月01日

売名節

 ♪ 金魚を売りにやったら 売り名を忘れ 
    お酒に酔った お魚なんぞを 買わしゃませんかいな  
     *ヤレコラサ ドッコトナ*

 ♪ 炭団を売りにやったら 売り名を忘れ 
    大仏さんの目の玉なんぞを 買わしゃませんかいな  
     *ヤレコラサ ドッコトナ*

 ♪ 朝顔を売りにやったら 売り名を忘れ 
    盃じょうごの違ったのを 買わしゃませんかいな
     *ヤレコラサ ドッコトナ*

 ♪ むしろを売りにやったら 売り名を忘れ 
    乞食の絹マントを 買わしゃませんかいな 
     *ヤレコラサ ドッコトナ*

 ♪ 長持ちを売りにやったら 売り名を忘れ 
    仁王様の弁当箱を 買わしゃませんかいな 
     *ヤレコラサ ドッコトナ*



posted by 美きえ at 00:10| 東京 晴れ| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月15日

腹の立つ時・・・

 ♪ 腹の立つ時や 茶碗で酒を呑めど 呑めぬ
    呑めぬ酒なら助けてもやろうが 嫌なら粋興なおかしゃんせ
     おっと そこいらが 口説の種となる



  [解説]
  19世紀前半、上方で流行。
  文政5年頃(1808)、清元の一節に挿入されてから 
  江戸の端唄として市井に広まった。
posted by 美きえ at 14:46| 東京 晴れ| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月01日

むらさき節

 ♪ 紫の袴 サラサラ ホワイトリボン 行く先ゃ何処 
     ほんにのどかな 花の色
    上野 飛鳥山 向島 散るなら散れ散れ 
      パッと散れ 散れね パッとね

 ♪ 帰るなら 何で止めよう 止めはせぬ 羽織を着せて 
     羽織の上から抱きしめて
    家の首尾はと 目に涙 パッタリ 落ちたる 
      つげの櫛 チョイトね チョイトね

 ♪ 気は心 先の出ようで 鬼にも蛇にも なりますよ! 
     神か仏に願掛けて
    もしも添われぬ その時は 私ゃ 出雲へ
      暴れ込む チョイトね チョイトね

posted by 美きえ at 07:59| 東京 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月16日

御所のお庭

 ♪ 御所のお庭に 右近の橘 左近の笹々 ふくふく らんららんら
    右大臣 左大臣 サササ 緋の袴はいたる 官女官女たちたち

 ♪ 雪はちらちら 子供は喜ぶ 大人はかじける 
     犬奴(いぬめ)は 飛び上がる
    雪をこかして サササ 箒で掃くやら 
      屋根の雪ゃ さおでかく

 ♪ 今の通りの 羅生門には 茨木童子という鬼住んでナー
    渡辺の綱の兜を サササ 掴んで舞い上がる 
     太刀引き抜いて腕斬る


  【解説】
   源頼光という大将が大江山の鬼どもを退治したが その家来の
   中で 四天王の一人といわれた渡辺の綱が 京都の羅生門で
   悪鬼をみつけ 刀でその片腕を斬り落したが 鬼は逃げた。
   綱は各地をめぐり、遂に奥州の姥ケ懐の里まで十人余りの
   従者とともにやって来た。
   その時 綱は 先に切って落とした鬼の片腕を 石で造った
   長持に隠しおいたが その鬼は 綱の伯母に化けて 
   綱を尋ねて「今、世間で評判の鬼の腕を見せてくれ」と
   しつこく頼み 綱が止むなく長持のふたを少しあけた隙に
   その片腕をさらい 囲炉裏の自在鈎を伝ってその上にのぼり
   天井の煙出しから外に逃げ出した。
   綱が刀を抜いて追いかけた所 鬼は小川を越えようとして
   すべって石に左手をついたが起き上って 遂に逃げてしまった。
   その時 手をついた跡が石に手型として残ったという。
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2009年03月02日

京の四季

 ♪ 春は花、いざ見にごんせ東山 色香競う(あらそう)夜桜や
    浮かれ浮かれて 粋も無粋もものがたい
     二本差しても柔こう 祇園豆腐の二軒茶屋、 みそぎぞ
    夏はうち連れて 河原に集う夕涼み 
     ヨイヨイヨイヨイ ヨイヤサー
 
   真葛が原にそよそよと 秋ぞ色増す華頂山
    時雨をいとう唐傘に 濡れて紅葉の長楽寺
     想いぞ積もる圓山に 今朝も来て見る雪見酒
    エー そして櫓の差し向かい 
     ヨイヨイヨイヨイ ヨイヤサー



  [解説]
  文久(1862〜1864)前後の流行で 祇園で遊んでいた儒教の学者
  中島棕隠の作詞による。
  京都の祇園を中心に 東山、圓山の風物を点景に詠み込み
  京都らしい優美さと 落ち着いた趣を漂わせている。

  祇園豆腐 :絹こし豆腐
       :焼き豆腐を煮出し汁・醤油で煮て 道明寺・ほしい・
        花かつおなどを置いた料理の事もいう。
  みそぎ  :川で水を浴びて身を清める
  いとう :いやがる
posted by 美きえ at 11:31| 東京 晴れ| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月14日

めぐる日

♪ めぐる日の 春に近いとて 老い木の梅も 
     若柳てそろ しおらしや ん〜しおらしや 
    香りゆかしと 待ちわびかねて 笹なきかける 鶯の 
     ん〜来ては 朝寝を起こしけり さりとは 気短かな
      今 帯締めて行くわいなホーホケキョウと ひとさんじゃ

 
posted by 美きえ at 10:49| 東京 霧| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする