とけし島田のもつれ髪 思い出さずに忘れずに
また来る春を 待つぞえ
[解説]
嘉永[1847〜1854]の頃に出来たもの。
玉川から引かれた水で産湯を使った事を誇る 江戸の女の恋を
唄っているが、はかない境遇に身を置く哀しみと、秘めた恋を
主題にしているので曲調はしめやかである。
雪の肌 :雪のように白く美しい肌
口説 :口喧嘩 特に親密な男女の喧嘩
【おまけ】
♪思い出さずに・・・
の所は二代目高尾太夫が伊達網宗に送った文の一部
伊達綱宗は独眼流政宗の孫である。
裕福だった伊達家の財力を削る為に幕閣が 土木工事を命じた事
から 三浦屋の高尾太夫を見初めるが 振られ通しで ある日
舟遊びの船中で高尾を吊るし責めに責めた挙句、切り殺してしまう。
歌舞伎では
『伽羅先代萩』(めいぼくせんだいはぎ)
『伊達競阿国戯場』(だてくらべおくにかぶき)
などの題材になっている。

