2009年03月02日

京の四季

 ♪ 春は花、いざ見にごんせ東山 色香競う(あらそう)夜桜や
    浮かれ浮かれて 粋も無粋もものがたい
     二本差しても柔こう 祇園豆腐の二軒茶屋、 みそぎぞ
    夏はうち連れて 河原に集う夕涼み 
     ヨイヨイヨイヨイ ヨイヤサー
 
   真葛が原にそよそよと 秋ぞ色増す華頂山
    時雨をいとう唐傘に 濡れて紅葉の長楽寺
     想いぞ積もる圓山に 今朝も来て見る雪見酒
    エー そして櫓の差し向かい 
     ヨイヨイヨイヨイ ヨイヤサー



  [解説]
  文久(1862〜1864)前後の流行で 祇園で遊んでいた儒教の学者
  中島棕隠の作詞による。
  京都の祇園を中心に 東山、圓山の風物を点景に詠み込み
  京都らしい優美さと 落ち着いた趣を漂わせている。

  祇園豆腐 :絹こし豆腐
       :焼き豆腐を煮出し汁・醤油で煮て 道明寺・ほしい・
        花かつおなどを置いた料理の事もいう。
  みそぎ  :川で水を浴びて身を清める
  いとう :いやがる


posted by 美きえ at 11:31| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この唄は、俗曲の中でもいちばん好きです。
東京バージョン(替歌)もあるようです。

春は花 いざ三囲や向島
色香も勝る廓の華 浮かれ烏の
粋も無粋も見返りの
日本堤の後朝に 舟で流して住吉の
禊ぞ夏は佃節 吹けよ川風 夕涼み
ヨイヨイヨイヨイ ヨイヤサ

隅田川原にそよそよと
秋の七草 虫の音に
心関屋と夕時雨
濡れて紅葉のままならで
思いぞ積もる白雪の
解けて見えたる障子舟
エー そして炬燵のぬくめどり
ヨイヨイヨイヨイ ヨイヤサ
Posted by みんみん at 2009年05月03日 17:09
みんみんさま♪
いつもコメントをありがとうございます。
東京バージョン・・良いですね!!
覚えて 生徒さん達にも教えたいな〜と思います。。
Posted by 美きえ at 2009年05月05日 23:43
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