2009年03月16日

御所のお庭

 ♪ 御所のお庭に 右近の橘 左近の笹々 ふくふく らんららんら
    右大臣 左大臣 サササ 緋の袴はいたる 官女官女たちたち

 ♪ 雪はちらちら 子供は喜ぶ 大人はかじける 
     犬奴(いぬめ)は 飛び上がる
    雪をこかして サササ 箒で掃くやら 
      屋根の雪ゃ さおでかく

 ♪ 今の通りの 羅生門には 茨木童子という鬼住んでナー
    渡辺の綱の兜を サササ 掴んで舞い上がる 
     太刀引き抜いて腕斬る


  【解説】
   源頼光という大将が大江山の鬼どもを退治したが その家来の
   中で 四天王の一人といわれた渡辺の綱が 京都の羅生門で
   悪鬼をみつけ 刀でその片腕を斬り落したが 鬼は逃げた。
   綱は各地をめぐり、遂に奥州の姥ケ懐の里まで十人余りの
   従者とともにやって来た。
   その時 綱は 先に切って落とした鬼の片腕を 石で造った
   長持に隠しおいたが その鬼は 綱の伯母に化けて 
   綱を尋ねて「今、世間で評判の鬼の腕を見せてくれ」と
   しつこく頼み 綱が止むなく長持のふたを少しあけた隙に
   その片腕をさらい 囲炉裏の自在鈎を伝ってその上にのぼり
   天井の煙出しから外に逃げ出した。
   綱が刀を抜いて追いかけた所 鬼は小川を越えようとして
   すべって石に左手をついたが起き上って 遂に逃げてしまった。
   その時 手をついた跡が石に手型として残ったという。
posted by 美きえ at 08:22| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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