おせんの茶屋へ 腰を掛けたら 渋茶を出した 渋茶よくよく
横目で見たらば 米の団子か 土の団子か お団子団子で
そんなこっちゃなかなか 真打にゃなれない
あんよを叩いてせっせとおやりよ テテコテコテコテコ
♪ さても酒席の大一座 小粋な男子の振りごとや
端唄に大津絵 字余り都々逸 甚句にかっぽれ 賑やかで
芸者に浮かれて 皆さまご愉快 お酌のステテコ
太鼓を叩いて 三味線枕で ゴロニャンゴロニャン
あんよを叩いてせっせとおやりよ ステテコテコテコテコ
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【解説】
谷中の笠森稲荷の茶屋で働くおせんさんが唄に唄われています。
おせんさんは錦絵という浮世絵の新ジャンルを開拓した鈴木春信に
描かれたという事もあり、「明和の三美人」の一人といわれ
今で言う アイドル的な存在でした。
ほかに おせんさんは小唄の ♪笠森おせん♪という曲にも
唄われています。
また、笠森稲荷に願をかけるときは、まず土の団子を供える
慣しだったので土と米と両方の団子を売っていたそうです。
ステテコとはお座敷芸で、吉原の幇間などが踊ったものだが、
三遊亭円遊が寄席で踊り出してから人気が出た。
曲名は、踊るときに半股引をむき出しにして踊るところから
つけられたというが 端唄の方では『向こう横町のお稲荷さん』
ともいう。
ステテコという題は、鼻が大きかった円遊が踊りながら鼻をむしり取って捨てる仕草をして「(この邪魔な鼻を)捨ててこ」と言ったから、と聞いたことがありますが、円遊以前からステテコ節と呼ばれていたなら、この説は疑わしいんでしょうか。
お立ち寄りありがとうございます <(_ _)>
解説については 色々な本から得たものを載せていますので
定かでない事も多く より確かな情報を戴いて 付け加えたりもしています。
2番の歌詞などは 明らかに幇間の様子を唄っていますので
どちらとも言い難いですが その辺はどうぞお許し下さいませ。。