2010年05月01日

二上り新内〜悪止め

 ♪ 悪止めせずとも そこを離せ 明日の月日が無いじゃなし
    止めるそなたの心より 帰るこの身は 
     エー まーどんなに辛かろう


 

  [解説]
  文化、文政(1804〜1830年)の頃に 最も盛んに
  唄われた唄で新内に似た 哀調を帯びた旋律を持っている


 この他にも 替え唄が沢山あるようです。
 一般には ♪悪止め・・と ♪来ると〜・・の二つが
 唄われる事が 多いです。
 5月15日に ♪来ると〜をアップしますね(^-^)V 

 

 ♪ 来るとそのまま喧嘩して 背中合わせの泣き寝入り
    [火の用心 さしゃりあしょう」 
     鉄棒(かなぼ)の音に目を覚まし
    人の知らない エー ま 仲直りすりゃー 明けの鐘

 ♪ 里を離れし 草の家に 二人が外に虫の声 隙きもる風に
    灯火の消えて 嬉しき 窓の月

 ♪ 隅田のほとりに 住居して 萩の枝折戸 四畳半 
    うた 俳偕や茶の湯して 主と二人で 侘び住まい

posted by 美きえ at 12:35| 東京 ☀| Comment(8) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
新内風なメロディーということなんですね?情緒があります(^^!
悪止めとい言葉は初めて知りました・・意味は調べています(^^!

古い時代の唄、二上がり新内にしろ、さのさにしろ替え歌が多かったんですねぇ
それだけ親しまれていたという証なんでしょう…
Posted by 迷也 at 2010年05月03日 10:30
迷也さま♪
いつもありがとうございます。
そうですね!!
これはとても情緒があって私も好きな曲のひとつです。
その分 難しいとも言えますけれど。。。

15日にアップ予定の ♪来ると〜〜も 歌詞が素敵だな〜と。。
『背中合わせ』・・というのが 何とも二人の仲を感じさせますし
また 都々逸にもこんなのが・・・

♪ ひとつ布団に 背中と背中
   惚れてる方から 折れてでる

背中と背中・・には 深い馴染みを感じさせます。

調べものは わかりましたら教えて下さいませ。
Posted by 美きえ at 2010年05月04日 12:42
悪止め【わる どめ】の意味ですか?
人の都合を考えないで無理に引き止めること・・
これが廓となると…惚れた客を帰したくないということになりますか?

♪来ると〜。こちらも楽しみです
 [火の用心 さしゃりあしょう」ここで声が変わるんでしょうね(^^♪

江戸端唄や江戸小唄には隅田川が出てくる場面というか歌詞?
多いんだなぁーって感じますね。。

掲示された都々逸も面白いです。。友人に教えますね!
♪惚れてる方から 折れてでる
ここが四・四・五で字余りなんですねぇ。。
♪惚れた方から折れてでる
こうなると三・四・五ですけど意味が違ってきますね?
Posted by 迷也 at 2010年05月04日 15:28
初めまして。
CGのアニメーション作りを始めたばかりなのですが、日本舞踊にチャレンジしたいと思い、端唄なら短いのではないかと音源をさがしていたところ、ここにたどり着きました。 笹木さまの声が綺麗でフルコーラス聞きたいなぁと思うのですが、CDとかmp3のダウンロード販売はなさってないのでしょうか?
Posted by なだ at 2010年05月05日 16:40
迷也さま♪
意味・・・ありがとうございます。
『火の用心』の部分は セリフ仕立てになっています。

俗曲は今でいう流行歌のようなものだったらしく 身近な場所が
沢山出てくるんでしょうね!!
浅草や隅田川界隈は 今でも 多少の風情はありますが ちょっと昔は
時代劇に出てくるお濠端の様だったと思います。
今でも名残がほんの少しあるんですよ!
また いつか上京の機会がありましたらご案内いたしますね!
Posted by 美きえ at 2010年05月06日 23:03
なださま♪
ようこそお出で下さいましてありがとうございます。
CGのアニメーションですか〜〜
先日入門なさった方は 漫画家ですが 今はお若い方でも
俗曲や都々逸に興味を持たれるんですね。。

ところで 私は街場の師匠なものですから CDとかは出して
いないんですよ!
それにダウンロード販売も・・・(-_-;)
落語の出囃子も時々弾いておりまして その落語はダウンロード販売
しているのですが。。。
どのようにして良いかわからないのが現状です。

もしそのような事が出来ました折は 是非ヨロシクお願い致します。
Posted by 美きえ at 2010年05月06日 23:10
初めまして。二上がり新内いいですね〜。でも唄おうとすると、やたら難しいですね。
唄う人によってそれぞれ節にかなり違いがあるようですね。

あたしは小唄を習ってますが、端唄俗曲のたぐいはもっぱら自主トレーニングです。
二上がり新内は唄と糸がだいたい交互に出てくるので、弾き語りをしてみたいのですが、一カ所、「来ると」の場合は「人の知らない」のところが難しいです。
出来るようになったら、社中の小唄おさらい会の余興にいちどやってみたいと思っているのですが・・・。
Posted by ほかろん at 2010年05月22日 21:58
ほかろんさま♪
お立ち寄りありがとうございます。

ちなみに 弾き唄いは独特なレッスンで多くの方が出来るようになります。
ですから ご自分でそういう方法が見つけられると良いですね!!
Posted by 美きえ at 2010年05月23日 00:08
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