♪ すり鉢を 伏せて眺めりゃ三国一の 味噌を駿河の富士の山
*キビス ガンガン イガイ ドンス キンモクネンスノ スクネッポ
スッチャン マンマン カンマンカイノ オッペラポーの金来来
そうじゃおまへんか あほらしいじゃおまへんか *
♪ 速撮りの ガラス写真を 裏から見れば 胸にゃ浮気の虫がいる
* くり返し *
♪ 浦里が忍び泣きすりゃ みどリも共に もらい泣きする明烏
* くり返し *
♪ 千両箱 富士の山ほど 積んではみたが 冥土の土産にゃ
なりゃしない
* くり返し *
mp3
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
[解説]
囃子言葉が曲名になっている調子の良い俗曲で 明治21年頃
寄席で芝楽という落語家が唄い出してから花柳界でも流行る。
熊本県民謡「おてもやん」の原曲とも言われているが 定かではない。
また 酒田甚句はこの曲の替唄で、囃子言葉「ハァテヤテヤ」を
追加して唄われている。
3番の歌詞は 歌舞伎「明烏夢泡雪」(あけがらすゆめのあわゆき)
通称「明烏」の事を唄ったもので 吉原の山名屋の遊女浦里と恋仲の
春日屋時次郎は、みどりという女の子まで作った深い馴染みで
ありました。
新内のあらすじを申し上げますと・・
吉原の山名屋の遊女・浦里 との馴染みを 重ねている春日屋の
時次郎は 借金が、かさんでしまい浦里の部屋に忍び込んで来たのを
見つかって 追い出される。
やり手婆・おかやは、浦里を雪の中で庭の古木に縛り、割り竹で折檻
します。
(「浦里雪責め」というサディスティックな名場面で有名ですが)
時次郎は屋根伝いに現れて浦里を救い、手に手を取って逃げて行く
・・・という事になっています。