当番あげる 上からは たとえ 纏を焦がすとも
あとへは引かぬ いろは鳶
撞いてくりゃんな 八幡鐘よ 可愛い お人の 目を覚ます
アレ 目を覚ます ヨイサ ヨイサ ヨイコレワノセ
そこで 締めろ中綱
粋な座敷の 出会いから 気も 藍染の 袖と袖
雪見花見と 誘われて 想いもまさる おしどりの
離れぬ仲の 新所帯 嬉しい 首尾じゃ ないかいな
アノ 半鐘は 近間の合図 刺し子半纏 手かぎをかざし
キリッと 締めた鉢巻は 好いた女房へ
見せる 勇みの晴れ姿
この 消し口ゃ もらったと 振りかざしたる 大纒
火の粉も風に 散る花 アア アア アア アーアーの
盛りを競う 江戸桜 盛りを競う 江戸桜
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
【解説】
半鐘:小型の釣鐘
八幡鐘:富岡八幡の『明六つの鐘』で深川の遊里で遊ぶ者にとっては別れの鐘
中綱:綱引車の中ほどにつけた綱