2007年08月31日

<柳の雨>

  ♪ 行く水に 雨がそぼ降る河岸の灯よ 
      傘が二つに人影も 更けて淋しきあの流し 

     駕籠で行くのはお吉じゃないか 下田港の春の雨 
      泣けば椿の花が散る 
 
     アレ 糸の音も忍び音に 柳が泣いているわいな





   【解説】  
 
   唐人お吉・・・

   お吉は17才で下田奉行所支配頭取・伊差新次郎に口説かれて
   異人(ハリス)の侍妾(じしょう)となり 大きく人生が
   変わりました。
   ハリスに仕えた期間は ほんの僅かでしたが お吉は
   「唐人」と罵られ 横浜に流れ 後に下田へ戻って小料理屋
   「安直楼」を開きましたが 酒に溺れて倒産。
   明治24年3月27日の豪雨の夜 遂に川へ身を投げ
   自らの命を絶ってしまいます。


posted by 美きえ at 09:14| 東京 🌁| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
色んな名前使ってゴメンなさい〜。
先日お目にかかった時にこの唄の話しをしましたね。

唐人お吉、勉強になりました!
Posted by 香に迷う at 2007年09月08日 13:12
香に迷うさま♪
いえいえ 認識できますから大丈夫です。

はい・・そうですね!!
この方は 蝶々夫人と同じように 悲劇のヒロイン・・といった感じです。

Posted by 美きえ at 2007年09月08日 20:19
 こんにちは、千代の松原です。この唄大好きです。唄いやすいし、歌詞もいいですね。

 「夕暮れ」の替え歌のアンコに、二三吉さんの「唐人お吉(明烏篇)」を入れるというのは小唄勝太郎さんのアイディアだったそうです。昭和7年、銀座の柳が復活した記念に、四家文子さんの「銀座の柳」とのカップリングでレコードが発売されて、ヒットしたとのことでした。
 
 佐藤千夜子さんの「唐人お吉(黒船篇)」、二三吉さんの「新唐人お吉」、新橋喜代三さんの「唐人お吉」など、戦前は唐人お吉の唄が多いです。もしかしたら、日本橋きみ榮さんも唐人お吉の唄を吹き込んだかもしれませんね!

 話が脱線しましたが、傘が二つに人影も の部分の節回しが、私はたまらなく好きです。
Posted by みんみん at 2007年10月22日 09:33
みんみんさま♪
ひえぇ〜〜!!
こんな貴重なお話が伺えるとは思っても見ませんでした。
メモメモ...φ(._.*)y-。o0です〜〜。。。

ちなみに師匠はレコーディングはしていないと思うのですが(見た事が無いので) でも 師匠の生唄で私は覚えました。。。(^_-)v
Posted by 美きえ at 2007年10月22日 10:29
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック